2006/5/27 (Sat.) 10:34:07

母親に起こされて目が覚めた。時計を見たら朝の8時半で、
休みの日ぐらいほっとけよ・・とか思ったら『紺野君がきたわよ。』という。

その言葉を聞いて俺は飛び起きた。母親が勝手に比呂を部屋に通す。
パジャマのままの俺は焦る。やべえ、朝勃ちとかしてるや俺。

『・・おはよー・・大丈夫?』といい、比呂がベッドのそばに来た。
俺は布団を腰までかけて、『ああ。うん・・。』といってうつむいた。
『あがるつもりなかったんだけど・・』そういって比呂がコンビに袋を差し出す。
ポカリとかゼリーがいっぱい入ってる。俺の好きなキャラクターの食玩も。

『これ・・俺に?』
『うん。お前、食欲ないんだってね。そういうのなら食える?』
『うん。昨日もらったアイスも食ったよ。』
『・・・大丈夫?・・なんかあった?』
『ううん・・。ちょっと・・色々・・悩みがあって。』
『・・・・。』
比呂は、特に何も聞かない。携帯取り出して時間を見る。
『・・・じゃ・・バイト行く。・・お大事に・・。またね。』
って言われた。どうしよう・・比呂が行っちゃう。

俺は悲しくなって、比呂の腕を引っ張った。そしたら比呂はベッドに倒れこむ。
あっけに取られて声も出ない比呂。俺は例のごとく涙ぼろぼろで。

『最近お前と遊べないから、嫌われたかとおもったんだ。お前が女と遊んでんのがヤなの!』

言ってしまった・・・。抑えきれなかった。もう本当につらかったんだ。
ゲロぶっ掛けたことでふっきれた。こうなったらもう何でも言ってやる。

比呂はじっと俺を見た。少し怒ってるようにみえて俺はビクっとする。

『わかった。後で話しよう。とりあえず俺はバイトに行くから。』
そういうと、俺の手を振りほどいて、立ち上がり部屋を出ようとする。

そして部屋から出る直前、俺のほうを見てこういった。

『いっとくけど、俺は怒ってもいないし、お前を突き放すつもりもないし、
話を聞かないつもりもないし、お前を嫌いにもなってない。
ただ昨夜からハルカさんが、彼氏と喧嘩して機嫌悪くて
遅刻したら俺が死ぬから今は話を聞けない。
とにかくお前は、何でもいいから食え。んでやすめ。
んで、言いたい事は全部なんかに書き出しておけ。
あとでまとめて話を聞くから。誰よりもお前を優先するから。じゃ。』

階段を下りてく足音。

『あ、お邪魔しました・・』って声。母親に言ったのかもしれない。

・・・俺みたいな友人を持って、比呂は本当にかわいそうだと思った。
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