2006/7/10 (Mon.) 23:24:31
俺ら学校は今日から実力テスト。
テスト前に急遽席替えがあって、比呂が俺の前の席になった。
集中力が学問方面と恋愛方面に分散してしまい大変だ。
二時間目の製図のテストの時、時間が余ったのをいいことに、俺は紺野の観察をすることにした。
紺野は製図が大得意だから、余裕でテストが終わってるらしく、窓の外とかを眺めていた。
比呂の髪は、もともと赤茶色で、わざわざ黒く染めてるんだけど
日に透けると、なんかきれいで俺は思わず見とれてた。
そしたらなんか、毛先がふわふわ揺れだしたのね。
何かと思ったら紺野のやつ、タルそうに定規で顔を扇いでいた・・・・。
それって・・・すずしいの?
製図がそれほど得意じゃない俺は、昨夜遅くまで勉強したんだけど
そのせいであまり寝てなくて、些細なことでスイッチが入ってしまう。
あんなにほそっこい定規で、涼もうとしてる比呂の願いと言うか
根性というか、あほらしさというか
そういうのが妙にツボにはまっちゃって、笑いがこみ上げて大変だった。
危機一髪!!というとこで、テスト終了のチャイムがなり、
俺はテストを出したあとに、比呂をバシバシ叩いて、大笑いした。
比呂は俺が何で笑ってるのかとか
何でバシバシ叩いてくるのかとかわかんないから、対応に困ったような表情で
『せっかく覚えた単語が・・・。』と、さも俺が
比呂をたたいているせいで、比呂の頭から覚えたての単語が
床に落ちてしまったかのような身振りをしている。
んふふ。単語なんか、おぼえちゃいねえくせに。
そんなやり取りをしてたら、小沢がきて『どうだったー!』という。
得意げな顔で笑い返す比呂。『おお〜!100点宣言ー?』と言う小沢。
見守りつつ、にんまり笑う俺。パターン化してきたな。こういうかんじ。
午前中で今日の分のテストが終わり昼飯を三人で食おうとしてたら
廊下で浅井と麦に会って、5人で食いに行くことになった。
いつもの面子に二人増えただけでもう緊張。
比呂の隣に座れたらいいなあ・・。