今日は朝から地域の奉仕作業で、昼過ぎに家に帰ってきた。 木に登ったり、崖下のゴミ拾ったり、比呂と麦は結構大変だったと思う。 でも、地域の人たちと仲良くなれて、うれしかったなあ。 帰ってから、風呂にはいって、ピザ頼んで、のんびり食べた。 比呂の隣に座って、時々顔を比呂の二の腕に擦り付けると、 はははって笑ってくれるから、ついやりすぎてデコが真っ赤になる。 珍しく昼からビール。月まで休みなんだって。だから、今日はのんびりできるんだ。 俺も、明日は弁当作らないことにして、のんびり比呂と朝ごはんたべよ〜。 ピザだけだと栄養偏りそうだから、冷蔵庫の中にある野菜を適当に切ってお皿に並べた。 セロリとトマトとレタスとラディッシュ。瑞々しくて美味しいんだよね。 最近また昼も夜もない生活をしているらしい比呂は、本当に幸せそうでね。 窓の外、すぐそばにいたスズメを一生懸命動画で撮ってたw酔ってる! テレビつけないで、音楽もナシで、ずーっと話をしてたんだ。 その中で、比呂がね、突然話してくれたんだけど、こないだの俺の誕生日・・ あのちょっと前から考えてたことがあったんだって。 静岡に戻るタイミングで、仕事をやめて、転職しようかなって考えたんだって。 俺、それ聞いてびっくりしちゃった。 俺って教師で基本土日休みじゃん。でもその土日も部活の付き添いや、出張とかで まともに休める日は少ないんだよね。 で、比呂は、繁盛店の店員(今の店では店長)だからほんとは土日なんか 休めないわけ。今はさ、比呂が来年二月いっぱいで横浜の店から抜けるから、 そのための準備として、秋山さんとゆうくんだけで土日をまわすように してるから、比呂は時々こうやって土日利用して帰ってきてくれるんだけど・・ でも本来は平日休みの人なの。当然休みなんか合わないじゃん。 しかも比呂はずっと生活が不規則でさ、それも心配になったみたい。 まあ、こっちに戻ってきたら、今までみたいな住み込み勤務じゃないからさ、 夜は時間になったら基本帰れるし、朝だって、4時から仕事とかそういうのは ほとんどなくなるんだけど・・・でも、帰りはやっぱり俺より遅いかな。 そうなると、休日が合わないだけじゃなくて、 毎日の生活のほうもなかなかリズムが合わなくなるんだよね。 俺の体も心配だし、自分もこの先この生活をし続けられるかわかんなくなっちゃったみたい。 『独身だったら・・別に何も悩むことなかったと思うけど、やっぱり家族ができたんだから、 ちょっとちゃんと考えないといけないなあって・・今更だけど・・そう思って・・。 年齢考えても、転職するなら、早いほうがいいかもなって考えたわけ。 一応資格は横浜にいるときに、色々とったりしてたんだけど。』 ・・・・しらなかった・・・ 『だけど、給料とか人間関係とか考えたら、今の仕事をやめるのすごくもったいなくて、 那央に相談しようかな〜って悩んでたときに、なんかハルカさんが横浜に遊びにきたんだよ。』 『すごいタイミングだね。』 『うん。で、夜、飲みに行った時に、思い切って話したんだ。休みのこととか、 勤務時間のこととか。那央にできるだけあわせたいって。』 『うん。』 『そしたら、そんなの当たり前じゃないって言われた。』 『え?!』 『横浜の店に行ってから5年以上の間、ロクに休みもとらないで働いて、 その感覚で静岡に戻ってきたら駄目だって。 こっちの店は基盤はできてて、従業員も8人いるんだから、シフト管理を ちゃんとすれば、どうにでもなることだって。』 『今8人もいるの・・・?』 『うん。まあ、ショッピングモールのほうも入れてね。』 『ああ。』 『それに、朝7時30分くらいから入れる人があんまりいないらしくてさ、 そこから夜7時の勤務時間を基本として考えてくれたら、店的にも助かるって言われた。』 『わあ・・っ!!!』 『平日夜と土日には高校生バイトが2人入るらしいから、正社員は交代で土日休みもらえるんだって。』 『信じられないっ!!!』 『・・俺、深刻になることなかったみたい、どうやら。』 |
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