あなたのそばにーいたいのよ〜♪ 比呂は相変わらず機嫌悪かったけど、居座ってやった。ずっとそばに。 機嫌が悪いっつーか、なんつーか。前にもあったんだ、こんな時期が。 『ご飯食べに行こうか』 『めんどくさい。』 『えっちする?』 『・・・・。』 『ちゅうする?』 『(ちゅ)』 『・・・ご飯食べ行く?』 『めんどくさい。』 もうっ!!!今日は部活のあと、バイトなかったんだ。塾も空調工事で、休みになっちゃったしさ。 で、比呂んち大人が2人ともいないって事でさっきまで比呂の家にいたんだけど・・・ なーんかもう、ぐっだぐだで。 体を求めていただけるんだと思っていたから、心構えしまくってたんだけど、 最初全然そんな感じにならなくてさあ・・・・。メシを買って行ったんだけど、 全然食おうとしてくれないし。 『音楽聴く? 』『・・・・・。』 『テレビ見る?』『・・・・。』 『俺の事好き?』『好き。』 『勉強でもする?』『なんで!やだよ!』 ・・はいはい。ったくしょうがねえなあ。 比呂がベッドに寝転んだままだったから、仕方ないんで俺も隣に寝転んだ。 目が合う。長いまつげ。かわいいな。好き。 そしたら俺の顔をじっとみて比呂が、また涙ぐんだりするから 撫でてやって、頭を抱きしめてやったらなんか俺・・・妙に感動してしまって・・・ 気がついたらガン泣きしてた・・・。 どうしたんだ俺!!! でもさー・・仕方なかったんだよ。だってさー、比呂が俺に甘えてくれてるんだぜ? あんなに好きだった男がさ、こんなに無防備に甘えてくれてさ・・。 教室ではもう復活してたの。元気っこ比呂にもどってたのに・・・ 週末だから、無理して頑張って、みんなの前では元気にしたんだよな。 いじらしいな・・・で、つかれきっちゃって、俺の前では こんなにおおっぴらに落ちこんじゃって。 律儀なくらいに俺を別格扱いしてくれる比呂がうれしかった。 何度も言うけど、恋ってマジすばらしい。 特に最近感じてる。2人で関係を築いていけてる実感を。 俺があまりに泣いていたら、比呂が今度は俺を抱きしめてくれて 『那央・・。』って俺に優しくちゅってしてくれた。 『えっちして。』って、泣きながら頼んだら 比呂はなんか、気の抜けたような顔になったあと にこーーーーってわらって、俺を抱いてくれたー。 気持ちよかったし、優しかったし、相変わらずほっぺ摺り寄せるし。 エッチのあと、裸のまま、2人で布団に包まっていろいろな話をした。 主に俺がしゃべってたなー。今までの思い出話。 比呂は、ニヤニヤしながら話す俺の顔を、優しい目でずっとみていてくれた。 俺の話が終わる頃には、今までどうりの比呂にもどってたよ。 ちょっと残念な気もするな。 だって、あんな感じで比呂が落ち込んだりでもしないと、 俺は比呂に、いつもの恩返しをする機会がないからだ。 メシ食いながら比呂の肩に、頭をのせたら比呂がはずかしそうに 照れ笑いして、俺の手を握る。 エッチのときとは違う感じの、ドキドキで心臓が爆発するかと思った。 比呂の手が俺より大きいのは、きっと俺を守るために・・なんだろうね。 ありがとう。 2007/06/22(金) 23:35:09 |
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