格差恋愛

今日は部活だったー。

朝、がっこ行ったら比呂が、俺の顔見ていきなり『俺たち、格差恋愛だな。』とかいう。

・・・・・は?




なんなのかなーとおもったけど、比呂が何気に言ったその言葉の
『格差』と言う部分よりもまず『恋愛』ってとこにときめいてハッピー気分な午前中だった。

部活後に、麦と三人で昼飯食おうってことになって
近所のもんじゃ屋にいこうとしたら、比呂が先生に呼び止められる。

『こ〜んの〜・・。職員室のテレビの修理してくれない?』
『・・・・あ、はい。(ぬけがら)』

比呂に『先に行ってて。もんじゃなら何でも好きだから。』
っていわれたから、麦と2人で先に店に入る。

海鮮もんじゃと光が丘もんじゃをたのんで、あとは焼きそばと
オニギリ三つ。食後にカキ氷頼もうってことにして俺等はもんじゃをつくりはじめる。

そのときの麦が、すごい優しかったから、俺、なんとなく相談した。

『ねえ・・麦・・。』
『・・・なに?』
『俺、今朝ね、比呂にね・・。』
『おう。』
『格差恋愛だって言われたんだよ。』
『・・・・ぷ。』
『?!何で笑うの?!!』
『あはは!や、わりい。そうか・・そうだな。お前ら格差ありすぎだもんなっ。』
『えーーーーー?』

麦がケラケラ笑ってるんだけど、俺、身に覚えがないしさ・・ちょっとだけブルーになったわけ。
そしたら麦が、俺のデコをパンっとはじいたんだ。

俺はビックリ顔で麦の顔を見る。

『なに・・?』
『今日、みなかったの?めざましうらない。』
『え?』
『ラッキーアイテムだよ、ラッキーアイテム。』
『は?』
『お前、おとめ座だろ?で、比呂が牡牛座で。』
『うん。』
『そのラッキーアイテムが、何気に格差ひどかったわけ。』
『え・・・。』


そのとき店のドアが開いて『腹減った〜!!!』と、比呂登場。
タイミングよく出来たもんじゃを、三人でふうふう言いながら食べた。

頼んだ物全部たいらげて、カキ氷もバッチリくって、
比呂と麦はバイトいって、俺は塾いって、
今帰ってきてからネットで調べたら、確かにラッキーアイテムが
キュートなまでに格差的だった。


あはは。俺、おふらんす製の服なんかもってねーよ。

こんなの気にしてんの?比呂〜・・かわいいなあ。

2007/08/07(火) 18:15:07
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