Date 2006 ・ 09 ・ 15

平和な一日

今日は、比呂と同じ時間帯にバイトだった。うれしかった。
3時間で終わりだったから、たいしてバテずに一日を終える。

バイトあがり頃、比呂がくしゅんとくしゃみをして
『なんかダルい。』と言い出すから、おでこを触ると微熱があった。
昨夜寒かったから、風邪ひいたのかもしれないなあって思った。

『大丈夫?』
『うん。帰ったら風呂はいってすぐ寝る。』
『こじらせないように気をつけてよ。』
『うん。ありがとう。』

目を擦ってる比呂。心配だから、比呂んち経由で家に帰ることにした。
比呂の家に着いたとき、丁度おじちゃんが帰ってきたとこで
『ああ、幸村君。』といわれたから、『こんばんわ。』と挨拶をした。

『・・比呂・・。なんか元気ないな。』
『あ、なんかこいつ、ちょっと風邪気味みたいで。』
『そうなの?ちょっと・・。』
そういうと、おじさんも比呂のでこを、右手で触った。
『ちょっとあついなあ。 』
『・・あついですか?』
俺はあわてて、比呂のでこをさわる。

ほんとだ・・。さっきより全然熱い。
『早く寝ちゃいなよ、もー。』というと
『うん。ごめん。ありがとう。じゃあねおやすみ。』と言って、比呂は家に入っていってしまった。

おじちゃんと2人きりになった。するとおじちゃんが俺を見て言う。
『多分、風邪じゃないとおもうんだ。薬が変わったから、それでだと思う。』

自殺未遂騒動起こして以来、比呂はなんか強い薬飲んでたみたいなんだけど
あまり長期間飲むと心臓に悪いらしくて、昨日から薬が切り替わったんだって。
その副作用で熱がでるって言われたから、多分それだと思うって、おじちゃんは言った。

俺はおじちゃんに『おやすみなさい』を言って、自転車で家に戻る。

比呂の飲んでる薬って、いったいなんなんだろう・・・。
考えたってわかりやしないから、俺は何も考えないことにした。


今日いちにち、とても比呂は元気で、よく笑ってた。
薬の服用時間が何時なのかわからないけど
薬飲むたびにあのときの、つらい気持ちがよみがえるのだろうか。
心停止になったという事実を、本人は知っているわけで

そんな経験をしてるのに、普通に今日の体育では全力疾走をしていた。
俺だったらきっと、そんなこと出来ない。そんなこと出来ないよ・・俺だったら。

あー・・やめやめ。だから、考えるのやめようってことだよ。

そうだ、俺には考えるべきことがあるじゃん。鍋をいつにするかってことで・・・。
いつがいいかなー・・・。次回は比呂の家でやるらしいし。
やっぱ比呂と相談しようかな・・・と、思うとなんかにやけてしまうのだ。

比呂の事を考えないようにしたはずが、結局比呂のことを考えてる俺。

どこまで好きなんだって話。
でも俺、男の趣味はいいとおもう(真顔)



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