2006/11/3 (Fri.) 00:15:02
バイトで。
俺は今日は3時間全てを、商品の在庫チェックにあてた。
風邪気味で、接客辛いかも・・と思ってたから、ちょうどいい。
薄暗い倉庫で、ひとりでダンボールを移動させ、中身を確認し、用紙に記入していく。
前回の在庫チェックは、どうやら比呂がやったらしい。
大好きな比呂のかいた数字と『担当・紺野』というサインが
すっげえキュートすぎるあまり、一生懸命働いている比呂を、ますます好きになった。
こういう作業はわりと好き。黙々と一人作業してたら倉庫のドアが開く。比呂が入ってきた。
どき。
『どうしたの?』
『店、落ち着いたから、見に来た。』
『お客さん大丈夫?』
『大丈夫だよ。・・どこまで数えた?』
倉庫に比呂の声が響いて、なんか不思議な気分になる。
さっきまで、心の中で、想像していた比呂の声、体、仕草・・今は隣に本物がいる。
『・・いまから、鉢モノのチェックする・・。』
『わかった。じゃあ、こっちに運んでくるよ。』
鉢の入った段ボールを、比呂がひとつずつ運んできてくれる。
俺は、その蓋を開けて、商品を確認し、数を数える。
比呂は俺が数えるのに負担にならない程度の段ボールを運んでくれたら、
今度は俺が、調べ終えた商品の段ボールを、綺麗に並べて片付けてくれた。
いわなくても、察してくれる。
やることを自分で見つけて、動いてくれる。
そういうとこが大好きなんだ。
『こんのー。ギフトはいったー。』
店のほうから、店長の声がきこえてきた。
『はーい。』
といって、比呂は俺を見る。
『じゃ、がんばって。』
そう一言のこし、比呂は店に戻っていった。
一服する時間を、俺のために使ってくれたんだな・・。
・・・どうもありがとう。
俺は、比呂が運んでくれた段ボールの中身を、調べ始める。
この箱を比呂が、俺のために運んでくれたんだって思ったら
なんだかすごく照れくさくて、それ以上にめちゃくちゃうれしかったんだよ。