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2008/8/6(WED) 坂口が『かくれんぼしようよ。』っていうから、 坂口と紺野と俺と斉藤でじゃんけんしてたら小沢もきて、 西やんも『いれてくりょー。』とか絡んできたから、 みんなでかくれんぼ大会になった。 言いだしっぺの坂口がいきなり負けて鬼になって てんでばらばらに隠れ散らす。 今日は範囲広いから大変だろうな、あいつ探すの。 俺は何気にテンション低い紺野の後をついていく。 そのうち本気ダッシュされて、見失いそうになったけど なんとかおいついて同じ場所に隠れる。 『お前いると目立つんだよー・・。どっかいけー。』 ってごねられたけど、無視して隣に居座った。 『ユッキーは?』 『・・・・・。』 『いねーじゃん。どこいった?』 『・・・図書館。』 『じゃ、誘ってこいよ。あいつかくれんぼ好きだろ。』 『今は勉強中。』 『は〜ん・・・。』 『ねー、別のとこに隠れてよ。お前デカイから目立つ。』 『身長同じだろっ!』 紺野のテンション低い理由がわかってとりあえず安心。 廊下をパタパタ走る音がしたから、耳を済ませたら 坂口が『どこじゃ〜!!!』と大声だして騒いで通り過ぎた。 隣を見ると、紺野が露骨に落ち込んでる。 『・・お前も一緒に勉強してきたら?』 『・・俺、こっちの方が楽しいもん。』 『でも、一緒にいたいんだろ?』 『だって、えらいこばっかで勉強してるから。』 『・・・じゃあ、教えてもらえばいいじゃん。』 『俺、遊びたいし。』 『じゃあ、もっと元気出せよ。顔にでてるよ。』 『・・気をつけるよ。』 ・・・・そういう・・そういう素直な態度ヤメロ。 調子狂う。そんな顔して落ち込むなよ。 わずかに触れている二の腕が熱い。 胸を締め付けられて思わず目を閉じると 坂口がまた廊下を大騒ぎで通り過ぎていった。 『めーちゃんはいつも騒ぎすぎだよね。』 かすれ声の比呂。 片思いってつらいな〜・・・。 |
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