ケーキ

帰りに比呂の家に寄った。夕飯時をちょっとすぎた頃で、俺、微妙タイミング?とか思ったけど
とりあえず会いたいって気持ちが、弱虫気分に追い越される前に呼び鈴を鳴らした。
おじちゃんがでてきて、『ああ。こんばんわ。比呂は二階だよ。』って笑ってくれた。

俺は持参ケーキをおばちゃんに渡す。そんで二階に上がって比呂の部屋をあけた。
そしたら比呂はベッドの上で、交換日記を読んでたんだ。
俺の顔見て驚いた比呂。俺はドアをしめて比呂のそばに行く。
『だいじょうぶー?風邪?』ってきいたら、にこっと笑って『お前こそなおったのかよ!』っていった。

なんか、昨夜胃が痛くなって、明け方病院に行って、点滴打って薬もらったんだって。
心配だな・・。ここんとこずっと胃が痛いとかいってたけど・・。

『ストレスじゃないの?』
『ああ。お前がわがままばっか言うから』
『なんだとっ!!!心配して損した!』

俺がむくれると、比呂は笑って『冗談だろー・・。怒るなよー。』っていって、俺の頭を撫でる。
そんなのわかってるよ〜☆

『今日、坂口が淋しがってたよ。』
『ああ。さっきメールが来たよ。』
『ほんと?なげいてたっしょ?』
『そうでもねえよー。なんか暗号みたいなメールだった』
『ははっ!!!』
『明日もう一日休まないといけないみたいだから、明日もきっと意味不明メールくるわー。』
『・・・やっぱひどいの?胃とか・・・。』
『・・・や、べつに。大丈夫だけど?』

俺は比呂の顔を覗き込む。

『ほんとはなんかあったんじゃねえの〜?』
『・・・・。』
『俺にはちゃんと話してよ!』
『・・・・・。』

比呂は俺の顔を見て、ちょっと考えてから、ふふって笑った。

『だから、なんもねえって。』


しばらく甘えさせてもらって、安心したから家に帰った。
明日一日ゆっくりしてー・・元気いっぱいの比呂と学校で会いたいな!
でもよかったー・・。とりあえず元気そうで。
いつも忙しい比呂だからね。ゆっくりのんびり体休めて欲しいなあ。

あー早くなおって欲しいなあ〜☆

2008/09/29(月) 23:50:13 |
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