もーだめ。

日記を学校で渡されて、一人で読むの怖くって、
昼休み、屋上の機具倉庫の裏で
比呂に背中から抱きしめてもらいながら、一行一行ゆっくり読んだ。

俺・・昨夜一睡も出来なかったの。
あんなに昨日楽しかったのに・・それが逆に俺を不安にさせて
あれは最後の神様のプレゼントだったんじゃないのかなー・・とか
そんな風に思ったら・・怖くなってさ・・・・

日記に別れの言葉が書いてあるよう気がしてさ。


日記はすごくうれしい言葉で埋め尽くされてた。
涙がぽたぽたと流れて、日記の比呂の文字が
ちょっとだけかすんじゃった。

俺が泣きすぎてしゃべれなかったら
比呂がぎゅーってだきしめてくれた。


なんだって・・諦めたら終わりだ。
大事なことは諦めちゃだめなんだ。
告白した時、俺は一回ふられたし
その頃まだきっと好きだっただろう
比呂の彼女だった先生に
あんときの俺は完全に負けてた。
あのときの比呂は、その人のことを
絶対好きだったとおもうし。


でも、どうしても比呂が大好きで
恋人になりたかったから
ねばってねばって頑張った。
あのときの俺は、すごく情けなくて
意地汚くて、みっともなかったと思うけど

あのときの俺のおかげだもんね・・
今こんなに幸せなのは。


比呂は相変わらず本調子じゃない。
体もだろうけど、重症なのは心。

でも俺は信じるしかない。
だけど、目が合うたびに、なんか大丈夫な気がしてくるんだ。

ちゃんと俺は愛されてるなって。

2008/10/07(火) 00:12:35
NEXT