うん。 比呂と麦と坂口が三人そろって国語追試とかいってさ。 なんか、三人で勉強した時に、勘違いしたままなんかを覚えちゃったらしくって そこの得点が結構大きかったから、三人とも大はずれしたせいで 点数におもいっきり響いちゃったらしくて、仲良く追試・・あっほすぎる! で、その話を昼休みに比呂から聞いて、 『ばかじゃないのー!』って文句言ったら、俺、比呂にほっぺを ぶにーーーーーーーーーーーっとされて 『今日ひま?夕飯一緒にくわねえ? 』っていわれたから 黙ってコクンと頷いた俺のほっぺは真っ赤になった。 ぶにされたからじゃねえよ? 一緒に夕飯っていっても、比呂のバイトの夕飯休憩を 狙ってだから45分だけ。 すぐに食えるとこにしようとおもって、店のそばのカフェで俺が先に待ってた。 比呂は、そのカフェではいつも同じメニュー頼むから 俺が勝手に頼んでおいて、比呂が来たのと同時に飯がきたから、 すさまじくびびる比呂・・・かわいいの。 ちょっとぽかんとしたあとに 『那央、たのんどいてくれたのか。』っていうから笑って頷いた。 そしたら比呂も笑ってくれてね。 『腹ちょー減ってたから嬉しいわー。ありがとー。』っていってくれたんだ。 やった!感謝されちゃった。俺は自分のパスタを無限にぐるぐるする。 てれくさいんだもんよ。 俺は無限グルグルに飽きて、ずずずってパスタを無言ですする。 そしたら比呂がいつもみたいに 『・・めーちゃんが・・また新しい遊びを生み出してさ・・』とかいうの。 なにそれー!!! 『なんかー・・ノートあるだろ?』 『うん。』 『あれってほら。線がひいてあるだろ?』 『罫線?』 『そう。あれに触れないように字を書くっていうゲームをあみだして』 『・・・・・。』 『そのルールでノートとるって約束したんだよ、俺とめーと麦と小沢で。』 『うん。』 『そしたらいきなり化学のほら・・構造式的なのが登場してさ』 『ははっ!』 『先生が黒板に書いた瞬間、俺と麦と小沢でめーを見たのね。あいつがルールだから。』 『ああ、そっか。そんで? 』 『うん。そしたらあいつ、定規とか使ってなんかかいてんの。』 『?』 『そんで、小沢と目があったらしくって、ん?みたいな顔してんのね。』 『・・・・・。』 『3秒位してから、あ・・・って。』 『あははは。』 『あじゃねーよ。なにやってんだよって。おめーのルールコロット忘れてんなって。』 『えっへへ・・・。』 『そんで、そのゲーム終わった。もー、いつもこのパターンだもん。』 『んふふ。』 『めーちゃんはアイデアマンだけど、忘れん坊さんなんだよねー。』 『んふふ。そだね〜☆』 そのあとも、友達の話をズーっとしてるんだよ。比呂。 今日は携帯サイトで安いTシャツ見つけて、麦と坂口と三人でおそろで買ったらしいし。 『俺もほしかったな〜!』っていったら 『だって坂口が勝手に注文しちゃったから。』だって。 ロゴがはいってるTシャツでね、<理非知らず>って書いてあるんだって。 それがめーちゃんには超かっこよく思えたらしく、三枚お買い上げしたみたいなんだけど、 比呂と麦が『それどっかで聞いたことある・・。』とかいって 『格言かな・・』『ことわざかな・・』とかおもって比呂がググッたら なんてことないあんたそれ 48手の最強奥義!みたいな・・。 まあでもきみらにはぴったりなTシャツなんじゃないのー?とか 言って笑って流したら比呂に『こんどヤってみる?』といわれましたー。 しるかー!そんなのー!!! で、飯食べた後、路地裏に入って、ちょっとだけキスをした。 ぎゅっと抱きしめられたら、めちゃくちゃ幸せな気分になった。 今日も俺は比呂が大好きだとおもった。 2008/11/14(金) 22:38:48 |
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