やったー!!


バイト受かったー・・・。明日、書類とか書きに行く。
比呂に報告したら 『えー・・受かっちゃったの〜・・。』だって。

比呂って、ほんとに距離に弱いよねー・・。遠距離になった途端、ダメ男だもん。
『俺が仕送りしてやるからバイトやめればー・・。 』
『ねえ、店長って男?女?どんな人?』
『他にどんなヤツが働いてんの?ヤバそうなのいる?いない?』

・・・もうっ!!

『どうしたのー。もー。心配しすぎ!どんだけ保護者なんだよー。』って
俺がケラケラ笑ったら、電話の向こうで、比呂がカチンときたのがわかった。

『那央は俺の今の環境、全部知ってるから余裕なだけだろっ!
住んでるとこも、仕事の内容も!一緒にいるのはテンパリ山さんだけだし
そういうんだからヨユーぶっこいてられるんじゃねえか。』
『・・・・・。』
『俺はっ・・俺はお前の周りがどんなんなのかなんか、ぜんっぜんしらねーのっ!
学校どうだとか、住んでるとことか、お前の友達とかしらねえのっ。』
『・・・でも・・せおなおしってるじゃん?』
『実際あったことないじゃんかよおおおおお。せおなおなんかお前
現実いる人なんだろうけど、世間から外れすぎてて俺の中では
若干ファンタジーなんだよ。だからせおなおがいるってだけじゃ
不安消えねえのっ。小沢くらいガッチリお父さんみたいな人じゃないと駄目なわけっ!』
『・・・・小沢じゃなくてー・・比呂がいてくれたら一番だけどね?。』
『・・・・・・・・そうやって・・・俺を喜ばせて・・はぐらかす・・。』

喜ばすつもりで言ったんじゃないのに・・・喜んだの・・か?

比呂が文句言えばいうほど、心がきゅんと鳴る症候群な俺。延々10分くらい文句言われた。
『せおなお』と『なお』って名前ぱくりあいみたいだから、『お』が多すぎて、噛むわっ!・・・とか
最近・・やきもちやいてくれない・・・とか・・・
・・俺のこと・・好きっていってくれないじゃん・・冷めたわけ?・・とか・・・
携帯のメールに?マークが、あんまつかなくなってきた・・・なんで?・・とか・・


もーっ!!!



今すぐ横浜に飛んでいって、比呂をぎゅーってしてあげたいよ。
しょぼんとしながら話す比呂の声は、かっわいいの。かすれちゃってさー・・・。
こういうパターンは予想してなかったから、うれしい誤算だなー・・。
比呂がこんなに遠距離が駄目な人だなんて・・・。

『連休のとき・・遊びに行くから、そのとき沢山甘えさせてよー。』って俺が言ったら
『・・・・・・うん。・・いいけど・・まだ一ヶ月もあるじゃん・・。』だってさ。
どんだけ甘えっこモードなんだよ。でもできたら一生、そのままでいい。
俺が今まで比呂に甘えまくってた恩は、一生かかったって返せやしない。
そんくらい大きなものを比呂からもらってきたからね。

好きに決まってんじゃんね〜・・冷めるわけないじゃーん・・
むしろ愛はどんどんふくらみ続けてるよー。横浜まで飛んでいけそうなくらいにね!

2009/04/01(水) 22:49:46
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