2008/4/6 (Sun.) 00:52:25

『ねえ比呂?』
『・・・?』
『なんか、デジャブ?』
『・・・・・・?』
『なんでもない☆』

俺達が出会った日。同じような会話をした。
あの時俺は、比呂のことを、世界でもっとも苦手な人種だと思っていて
同じような会話があったがどうでもよくって、適当にあしらった記憶がある。

比呂の根本は全く変わっていないし
俺だって、きっとやっぱり根っこの部分は変わっていない

だけどあんなに苦手だった比呂を、今は世界一愛している

何一つ変わっていない俺達なのに・・関係はまるで変わってしまった


特に俺・・・。特に俺の心ね。

あの日の比呂と今の比呂の、何が違うかって考えたら
さっきもいったように比呂は何も変わってなくて

俺自身が何一つ知らなかった比呂のことを
知っていった・・ただそれだけの事だった

知ったことで恋に落ちる

幸か不幸か もう抜け出せない

ただその底なし沼は キャンディーカラーで

甘くて優しくて 俺の全てを満たすんだ
NEXT