2008/5/3 (Sat.) 23:34:18

比呂の家にとまって、朝、目が覚めて一番最初にキスをした。
寝ぼけた比呂はかわいくって、抱きしめたら
キュンときすぎて涙が出た。

違う人生を歩んできた人を抱きしめて涙が出るって
すごいことだなーと思う。
そのへんで誰かとすれ違っても、引き止めることすらしないのに。

今日は俺は塾で比呂はバイトがあった。
ほんとは休みもらうはずだったみたいなんだけど
秋山さんが彼女と久々にバトルったみたくて、その穴埋めに。

俺は6時から8時まで塾で、比呂は4時から9時までバイト。
だから、俺は仕事にいく比呂を『いってらっしゃい!』って見送って
合鍵で鍵閉めて歩いて塾にいった。

8時に塾が終わったから、そのあと店にいって
スタッフルームで勉強しながら比呂を待った。すごく満ち足りた気持ち。
9時をちょっとすぎた頃。階段を駆け上がってくる足音。
バタンってスタッフルームのドアが開いた。
比呂が照れくさそうに笑ってくれた。

人通りの少ない道を選んで、俺等は手をつないで帰った。
普通に比呂の手を握ったら、比呂が恋人つなぎにする。
きゅんとした。寄り添ったら比呂が、ほっぺにちゅっとして、へへっと笑う。

子供の恋みたいな感じ。
塾で力みすぎてた肩から力が抜けた。

リセット。

『腹減ったねー。』
『うん。』
『那央、何か食った?』
『ううん。何か買って帰ろうか。』
『なあ、この時間だから、まだスーパーやってる。』
『わ!スーパー久々だねー。いこうよ。』
『うん。じゃー、夕飯は2人でつくろうか』
『おっけー☆☆☆』

スーパーにいって、カゴは比呂が持った。
サンドイッチくいたいっていうから、トマトとかレタスとか卵とかハムとか
とにかくやたらと買いこんで、ジュースも何本も買ったから
すっごいカゴが重たくなったと思うんだけど
比呂は片手で、軽々ともってんの。

・・・・あの強い力で早く抱きしめて欲しいなあー・・。

ケーキをねだったら買ってもらえて
すげえ嬉しかったけど、食うのは明日の朝とかいわれる。
ちぇ・・って拗ねてたら、外のコンビニでソフトクリーム買ってもらえた。
比呂が荷物を持ってくれて、俺はソフトクリームを舐めながら帰った。

家についたら比呂が風呂の用意してくれて
湯をはってる間に、サンドイッチの用意をした。
比呂が『野菜は俺が切る。』とかいうから
俺は他の用意をする。
そしたら比呂がねー、野菜切りながら、
相変わらずくだらない話をね、ケラケラ笑いながら話すんだ。

ゆったりした口調の比呂の話を聞きながら
皿を出したりー・・パンにバターやマスタード塗ったり
比呂の切った野菜をパンの上に並べながら
すっごい幸せな気持ちになった。

比呂を見ると、相変わらず話をしながら
おぼつかない手つきでトマトをきっている。

サンドイッチできたら、一緒に風呂に入って
絶望先生のDVD見ながら、2人でゆっくり食う予定。

眠くなったら、2人で眠る。

大好きな比呂の隣で俺は朝まで安心して眠る。
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