『なんということだ!』
昨日、比呂と連絡とれなくて、丸一日会えなかったんだけど、
今日はなぜか兄ちゃんに、ディズニーランドにつれてってもらえて、
気がついたら丸二日、比呂と会えてない!!!うそだろっ!!
ということで、俺はディズニーで買った土産を持って、比呂の家にチャリを飛ばした。
19時半なら、まだぎりぎり非常識時間前だし。
土産渡して顔見て帰るだけ・・って、自分を励ましまがら、呼び鈴を押した。
おばちゃんが出てきて、俺の顔をみてにっこり笑う。
『ユッキー君。こんばんわ。比呂なら二階よ。どうぞ』 といわれた。
何気に顔パスなところが嬉しい。
俺は、おばちゃん達用に買った、ちょっと渋めのクッキーを渡して、 二階に駆け上がっていった。
んで比呂の部屋をバーンとあけたら、比呂がテレビを見ながらぼーっとしてた。
俺と目が合う。俺は『よお。』っといって、 いつものように比呂の隣に座った。
『ディズニーランド行ったんだ。土産。』『あー、ありがとう。』
ふふっと笑う比呂は、元気がない。
『どうしたの?元気ないね。』といったとき、下から比呂を呼ぶ声。
『ちょっとまって。』といって、比呂が立ち上がり部屋を出て行く。
比呂が立ち上がった時に、Tシャツとジーパンの間から見えたあいつの腰が、
なんか妙に色っぽくて、そんなこと考えた自分がキモかった。
『おばちゃんからー。』比呂がトレイに色々のせてもってくる。
『わ、わりいじゃん。』俺はあわてて、階段の下に向かって大声を出す。
『ありがとうございますー。いただきますー。』
そういうと、下からおじちゃんとおばちゃんが『はーい。どうぞー』といってくれた。
比呂の騒動があってから、なんかここの家族は、ますます普通の家族のように絆が強まった気がする。
俺は、なんか心があたたかくなって、おばちゃんが入れてくれた コーラーを飲んでスカっとした。
でも比呂がなんか、今日は元気ない。どうしたんだろう。まじでこいつ。
『ねえ。まじ、どうしたの?』俺が聞くと、比呂は言う。『いや・・なにも。』
・・あ、そう。 俺は安心をして、おばちゃんが出してくれた菓子を食った。
『うまいうまい』言いながら食ってたら、10秒後あたりに比呂が俺の頭を、思いっきりはたいた。
『いてえな!!なんだよ!』
『なんだよ・・じゃねえよ!!!もっとなんか、突っ込んで話とか聞いてこいよ。』
『は?』
『俺みて気になることあったんなら今聞いて!!!』
『・・・・・』
なるほど。
俺は、食いかけのチーズあられを、口に放り込んで、ジュースで流し込む。
そんで比呂に向かって正座して、最高に真顔で比呂に話しかけた。
『なにかあったの?なんなら俺が相談に乗るよ。』
比呂は俺の顔を見て、あからさまにため息をつき、鼻で笑ってこういった。
『なんにもありませんーーーーーーー。』
こ・・・・こいつ・・・
Post at 21:53