Date 2007 ・ 02 ・ 05

『さみしい』

今日は塾があった。
塾の間、勉強に集中して、授業が終わって建物の外に出たら冷たい夜風が身に染みた。

・・今日は比呂が、あんまり元気が無かった気がした。
いや、休み時間とかに話をする比呂は、いつもどおり楽しそうだったけど

授業中、先生の話を聞きながら、くちびるを指でなぞっている比呂の
横顔が・・なんだかとても・・さみしそうに見えてしまったんだ。

昼休み、小沢が部活のミーティングのために、教室を離れて俺がひとりになったから、
比呂が俺を誘ってくれて2人で教室で飯を食ったんだけど、特に相談事もなく、
比呂は坂口といった豆まきボランティアの話をして、俺は笑って・・比呂も笑って・・
そんな風にして昼休みは終わった。午後授業。比呂の横顔は、やっぱりどこかさみしそうに見えた。

俺ね・・もうね、その時点でね、聞けねえのね。怖くって。

『なんか悩んでるの?』って、聞けねえの。
付き合ってるってことはさあ・・続くか別れるかしかねえ状況って事じゃん・・ね。

で、部活にいくときに、比呂だけ岸先生に呼ばれて豆まきの時の写真をもらったんだけど、
比呂が担当した幼稚園の保育士さんが、メチャクチャかわいかったんだ。
記念写真ではその人が、比呂に寄り添うようにうつってて
もしかして・・比呂は、その人を好きになっちゃったのかもしれない・・・。
昼休みの時の話には、保育士さんの話なんかちっとも出なかったんだけど・・。
隠してるのかな・・・。なんか・・・。言わないってことは・・やっぱそいう事なのかな。

比呂のバイトが・・22時までなんだ・・・。
どうしよう・・・。今から店にいってみようかな。


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