2006/5/20 (Sat.) 08:34:15

朝、部活にいったら、紺野と麦がけんかをしていた。

『いやー。いつみても可もなく不可もない顔してるなー。紺野くん。』
『（・・・・・・なにこいつ・・）』
『ぁ、それと君。あれよ俺。今朝、ブロッコリー４つも食ったから。』
『？！』
『ごめんねー。俺ひとり大人の階段のぼってしまって。』
『･･俺だって･･今朝・・ちゃんと納豆食ったんですけど。』
『たわけー！お前もともと納豆好きじゃねえか！』
『好きとか関係ない。栄養がたくさんあるから強いし。』
『栄養云々の話じゃないわぁっ！苦手なものを克服したって話なんだＹＯ！』

『（・・ほんとこいつヤだ。殴りたい・・・）』

『お前はまだ食べられないの？オレンジ色のスウィートエンジェルを。』
『食べられないんじゃない。あえて食べないだけ。』
『あえてのにんじん嫌いなのかよ。』
『そう。（得意げ）』
『にんじんは体にいいんだぞー。』
『・・・体にいいのは他にもあるし。』
『でも、にんじん食えたらカレーや肉じゃがも心置きなく堪能できるぞー。』
『・・・・。』←どこか納得する部分があったらしい

『それににんじん食うと、頭もよくなるんだぞ！』
『うそだねっ！』
『なんで？』
『にんじん食って頭がよくなるなら、ウサギや馬なんか今頃みんな東大いってるよ！』
『（こいつ、いつの間に、こんな知恵をつけやがったんだろうか。）』
『大体お前、克服とかいって、どうせ無理やり食っただけだろーが！』
『（ぎくり）』

『言っとくけど、口に入れて水で流し込むぐらいなら、俺にだってできてるんだよ！とっくに！』
『できんのか！ほんとに！』
『できる。バケツいっぱい水あればいける。』

『（・・・こんにょ・・）』