2006/5/21 (Sun.) 09:00:01

昨夜、幸村と遊んだあと、道端で泥酔したOLさんを拾い
そのまま朝まで色々してたら、朝イチで幸村から携帯が鳴った。
電話の向こうでわめき散らしてて、一向に埒が明かないから、
OLさんを駅まで送って、家に戻って速攻着替えた。

今日はバイトが9時半からで、秋山さんにワンピと絶望先生を貸さなきゃいけなくて、
リュックにつめて、自転車に乗って、幸村家への道を急ぐ。

朝早いから、家の前で携帯かけて幸村を呼び出した。
そしたらそんな俺の配慮を、そりゃ豪快に蹴散らすように
幸村がぎゃあぎゃあいいながら、玄関開けて俺に泣きついた。

『どうしよう!持ち物がわからない!』『は?』
『寝癖が!寝癖がなおらない!!』『・・・。』

今日から幸村は俺のバイト先で一緒に働くことになったんだけど、どうやら緊張をしすぎて

臨界点を超えたらしい。



幸村の肩越しに家の奥を見たら、居間から幸村ファミリー(みんな同じ顔)が、ごめんね・・って顔で俺を見ていた。

『・・・おはようございます』と声をかけたら
『あの人らにあいさつなんかしなくていい!!!』って幸村にはたかれた。いてえ・・。

『比呂なんでリュックもってんの?』
『・・は?』
『そんなに荷物いるの?俺なんもないよ!』
『え・・あ・・これはべつに・・。』
『何入ってるの?なに?』
『や・・あの・・店長さんに貸す本・・。』
『なんだエロ本か。』
『(おい)』

『ねえ、何を着ていけばいい?』
『普段着でいいよ。』
『普段着って何?!何がいいか決めて!』
『じゃあいつもの水色のパーカーでいいじゃん。』
『よしわかった。』

幸村はそういうと、俺を玄関にぽつーんと置き去りにして
階段をかけあがっていった。

『紺野くん、弟がごめんね。あがって?コーヒー淹れたから・・・。』
ぼーっと放心状態で立ってたら、ユッキーのお姉ちゃんに声をかけられて、
俺が『あ、じゃあ・・おじゃまします・・。』って靴を脱ごうとしたら、二階からわめき声が聞こえた。

『ひろー!!!!水色のパーカー、部室に忘れたーーーー!!』


俺はおねえちゃんにお辞儀して、二階への階段をあがる。
・・・もうたいへん・・・。。
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