Date 2006 ・ 06 ・ 01

・・はあ・・・

恋と言う名の大海原を、溺れに溺れてもう降参。身が持ちません。片思いのばっきゃーろー。

今日は昼休み、こんにょにあんぱんとフルーツ牛乳を奢ってもらった。
だから俺は、それが嬉しくて、屋上で比呂の背中をマッサージした。
そしたら比呂は、腹もいっぱいで、そのままくうくう寝ちゃったんだけど。

とりあえず誰もいなかったので、ほっぺにちゅう。
そしたらすげえ恥ずかしくって、一人で先に教室に帰った。

・・やっちゃったよ。ほっぺにちゅう・・。これが恋というものか。やばい。

記憶をリピートしまくってたら、そのまま午後の授業になって、みんながざわざわしてたけど、
俺はなにもかもどうでもよくて、比呂の寝顔とか、比呂の頬の感触とか、さらさらの髪とか、
二の腕の筋肉のこととかそういうのを必死で思い出して、幸せ三割り増しだったよ。

と、そのとき。

ばたばたバターーっと走る音がして、ガラっとドアがあいたから、
クラス中でそっちを見ると、はあはあいいながら紺野がはいってきた。


・・・・・あ。


ごめん。起こすの忘れてた。


つか、自分の脳内で比呂を生成するのに必死で、
現実世界のリアル紺野の、存在自体を忘れてた。
比呂が俺にむかって、大声で言う。

『なんで起こしてくんなかったんだよっ!』
『わり・・。わすれてた。』
『普通友達置き去りにするっ???』

俺と比呂のやり取りから状況を把握し、空気を読んでくれた先生が、
『まあ怒るな。紺野。席につきな。』といい、紺野を何とかなだめてくれた。

授業中、比呂が全然こっちを向いてくれない。ごめんよー。俺が悪かったよー。
こっち向いて欲しいから消しゴムちぎってぶつけまくったんだけど、
そのたびに比呂は俺を睨んで、そのあと『ふんっ』っとそっぽを向いた。
俺はそんな比呂がかわいくて、授業中ずっとにやけていたよ。


放課後。すっかり機嫌の直った単純紺野とストレッチしながら話をした。
『俺今日さ〜・・屋上で寝たじゃん。』
『うん。』
『あんとき、むちゃむちゃ嫌な夢みた・・・。』
『え?どんな。』
『ほっぺたにカエルがベタってくっついてきた夢。』
『・・・・。』
『つらかった・・・・』
『・・・・』

ガーン




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