Date 2006 ・ 07 ・ 12
おりゃ、もう駄目だ。
テスト三日目。地獄のようだ。
あんなに大好きだったテスト期間が、今では地獄。
昨夜、俺は夢を見た。俺の部屋のベッドの上に、紺野があぐらかいて座ってて
俺がじ・・・っと、紺野の顔をみていると、紺野が『どうぞ。』って顔をして、
だから俺、紺野のあぐらのとこに、あたまのっけて寝転びながら教科書を読んでいた。
しあわせだった〜・・・。ちょう幸せだった〜・・・・。
でもそんなの全部夢の中の世界
はあ・・・・。夢は結局夢で現実ではない・・・。
そんな、うだうだな気分で自転車をこいでいたら、
おざわっちからメールが来て、なんと写め。紺野の寝顔。
《紺野熟睡中。今寝たばっか!!》とかいてある。
いつもの10倍速で、自転車をこぐ。寝顔見たい見たい見たい!!!!
学校について、いそいで駐輪場にチャリをとめて、下駄箱であわてて上履きに履き替えて、
階段二段飛ばしで駆け上がって、教室に入ると紺野は、寝起きみたいな顔で、麦と話をしていた。
また麦に邪魔された・・・・。いや実際麦に、悪意はないんだけど。
こういう嫌なモノの考え方になってる自分が、すげえ汚れたもののように思える。
『あー!おはようー。』俺の背中をぽんっとたたきながら小沢が教室に入ってきた。
『紺野、今起きたばっかだよ。』『うん。あ、ありがとう。写メ。』『ははは。かわいかった?』
俺は比呂の後ろの席につく。この席順がもう、なんともいえない。
それで、背中から比呂をつつくと、比呂が寝起きの顔で俺を見て
『おはよう。俺の癒し系』といった。
俺の・・・
癒し系?
俺が・・比呂の・・・癒し系?
『それどういう意味?』ってきこうとしたら、
比呂はもう、前を向いちゃって、麦の前髪をいたずらして遊んでる。
麦は、棒読みで『やめろー。こんのー。』といいながら、バスケの雑誌を読んでいた。
そんな風なのにあこがれんだよ。
俺が教科書とか読んでると、比呂が俺の髪の毛を意味もなくいじくってるとかさ・・・
そういうのにあこがれるんだよ。
・・・・癒し系の俺を、もっとかまってくれよ。
テストが終わり、家に帰る。比呂を誘って飯でも・・とおもったけど、
声かけそびれて、本気でブルー・・・。
携帯開いて、小沢が今朝送ってくれた比呂の寝顔の写メをみる。
前に屋上で、比呂が寝てるとき、ほっぺにちゅうしたこと思い出した。
俺にだって、色々思い出はあるんだ。
今夜は勉強はもうやめて、過去をふりかえることにする。そうする。
Post at 23:20