2006/7/13 (Thurs.) 16:38:11
テスト終了ということで、俺は紺野をお誘いし、サニーバーガーに昼飯を食いにいった。
学校終わってからすぐに行こうと思ったんだけど、チラッと店内をのぞいたら、
満員電車のように超コミ。だから隣の本屋で時間を潰してたら、1時間もたってしまった。
・・・・時間がもったいな・・・(がくり)
でもおかげでサニーバーガーも、いい具合に空いていたんで
俺等は二人で店に入り、注文して、商品受け取って席に着いた。
ハンバーガーを食いながら、紺野が眠たそうに目を擦る。
『徹夜したの?』と俺が聞くと、『ううん。寝るのが遅かっただけ。』といった。
『勉強?』
『ちがう。テレビ。』
『テレビ?』
『うん。・・・水曜どうでしょうってしってる?』
『名前は聞いたことある。大泉なんとかのでてるやつだよね。』
『そうそう!!俺さー、昨日それ、はじめてみてさあー!』
とか言い出したとたんに、紺野がひいひい言って笑い出す。
『なにしたー?』って俺が聞くと
『ほんとにおもしろかったから・・・ww』だって。
浅井もゲラだけど、こいつも相当ゲラな性格なので、笑い出したらとまらない。
二席向こうの女子高生が、紺野のことを笑ってみていた。
『どんだけおもしろかったんだよ。』
『なんかねえ・・。あの時間帯だったからかもしんないけどー、一言一言がおかしくてさあ、
下で寝てたおじちゃんがさあ、心配して部屋を覗きにきたんだよ。』
あはは。なーにそれ。
『は?それってお前の笑い声きいて?』
『そう。変なきのこでも食ったんじゃないかって。』
『マジックマシュルームかい。』
『そうそう。それで心配してさ、俺の部屋にきてさー、で、結局ふたりで最後まで見ちゃった。』
『おじちゃんと?・・つか、こんにょの部屋にテレビあった?』
『あ、いってなかったっけ?そうなんだよ。買ったんだよ。先月バイト代よかったから。
エロビデオとかも見放題だよ。こんどおいでよ。』
えろびでお・・ね・・。
紺野はしばらく笑ってたんだけど、そのうち眠気が本格的に襲ってきて、
『やばい。寝そう。帰ろう。』というから、
『俺んちのほうがここから近いから、俺んちでちょっと寝ていきなよ。』といってみた。
そしたら紺野、本当に眠たかったみたくて、すげえ従順に『うん、そうする。』という。
ふらふらと自転車をこぐ比呂に、『寝るなー!』と、俺は声をかけ続け
やっと俺んちに着いたとおもったら、玄関で比呂は眠ってしまった。
に・・・二階まで運べない・・。
仕方がないから、寝ちゃった比呂を、居間まで運ぶことにした。
引きずりながら比呂を運ぶ途中、タンスの角とか柱とか、廊下の段差とか、
あっちこっちに比呂をぶつけちゃった。けど、大怪我はしてないみたいから、座ぶとん枕にして寝かしておいた。
俺は部屋に戻って、着替えて肌がけをもっておりる。
比呂に肌がけをかけてやると、比呂は小さく丸まるような格好で、すうすうとねてしまった。
部屋のクーラーをかける。今日は暑い。
俺は比呂の前髪をとめていた赤いピンをそっと抜いてやる。
頬を触っても、頭を抱きしめても、比呂は全然起きなかった。
比呂のケツぽけっとに入ってた携帯が、ぶるぶると震える。
そっと取り出して相手を見たら、佐伯麦から電話だった。
比呂を起こしてやろうとも思ったけど、
幸せそうな顔で寝てるから、電話はそのままほおっておいた。
ごめん。今日は独占させて欲しい。
俺はずっと比呂の髪を撫でていた。