2006/8/4 (Fri.) 23:38:23
今日は部活があった。
紺野ちゃんもすっかり元気で、休み中の補習で来ていたじいちゃん先生が
紺野ちゃんの顔を見に体育館をのぞいていて、それを見つけた紺野ちゃんが、走っていっておぶさっていたよ。
部活が終わった後、一年だけ紅白戦をやったんだけど
それが終わったら、麦とユッキーが、なにやら異様に落ち込んでいる。
・・・・ピンクと緑が目に痛い・・・。
『あいつら2人きりでいると、なんか日本じゃないみたいだねー。』
紺野ちゃんがモップもってきてそんなことをいう。
『紺野ちゃん・・あの人らどうしたの?』
俺が聞くと、紺野ちゃんは、困ったような顔をして
『ピンクの方なら、なんとなくわかる。』
といった。
『じゃ、俺、佐伯の方を担当します。紺野ちゃん、桃レンジャーのほうを。』
『うん・・。わかった。』
そういうと紺野ちゃんは、ピンクに向かってこういった。
『ユッキーくーん・・一緒にモップでもかけませんか〜』
どっちかっていうと麦の方が、俺は話しやすいから、ピンクを紺野ちゃんに任せて、俺は麦に声をかけた。
『・・・みどちゃん』
『・・めがねちゃん・・。』
『どうしたの?元気ないね。』
『いやー・・・・。』
『・・・・・。』
昨日まで麦は、市の選抜の合宿だったらしいんだけどそこでなんかあったのかな・・どうしたのかな・・・。
『何でも相談乗りますよ。』俺は麦の肩をたたく。
『あー・・じゃあお願いしてもいいかな。』麦が体育座りになって、顔を伏せる。
俺は、麦の背中をさする。すると麦が顔を上げる。そして、『恋愛相談も受け付けてますか?』といって、
体育館の隅の方を見た。視線の先にピンクちゃんと紺野。
もしかして・・・ピンク狙い?
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モップがけが終わった後、外に出て俺は麦と体育館の入り口のとこに座って話をした。麦が恋愛相談・・・。
ナンパ相手の妊娠騒動の相談は一回受けたけど・・まさか・・そんな・・ユッキー相手なんて・・。
そのユッキーは、体育館からちょっと離れたとこで、紺野ちゃんと話をしている。
『・・・俺・・実は入学前からずっとあいつの事がスキでさ・・・。』
ユッキーたちのほうを見ながら麦が話す。愛しそうな顔でユッキーの方を見る麦。
・・まいったぞ・・それって、男を好きになってどうしよう的な相談?
『かわいいじゃん、あいつ。』
『ああ・・。そうだよね。』
『それにさ、入院騒動でさ、弱いところもみせられてさ・・。』
『紺野ちゃんの入院沙汰のとき?・・ああ・・まあ・・・そうだね・・。』
『あのときさ、俺、心の底からこいつの事を守ってやりたいと思ったんだ。』
・・たしかに何となくわかる。ユッキーって誰かが守ってやらないと、ぽきっと折れそうな子だもんね。
これが紺野ちゃんみたいなモロ男ってかんじの人を、好きっていわれたら、マジ困るけど
ユッキーなら、なんとなくわかるや。
あの人は男だけど、なんていうか・・・ちょっと天使な部分があるし・・・。
『・・俺さー、合宿でさ、携帯とかも使えなくてさ、あいつの声とか聞けなかったらさ、
なんかすっげえ苦しくてさ、イライラしてさ。たまんなかったんだ。』
『うん・・。』
『で、今日さ、顔見たら、すげえほっとして、嬉しくてさ、たまんなくてさ・・』
『・・・・。』
『かわいいんだ・・・あいつのことが。』
『うん・・。たしかにかわいいよね。彼は。』
麦はにこっと笑うという。
『こんな話したら、キモがられるかと思ったよ・・・。』
・・あー・・すげえ。マジ恋愛だ・・・。
さっき2人で並んで座ってたのも、ユッキーを放っておけなかったからなんだね。
そういやいっつも麦は、紺野ちゃんにちょっかい出して、喧嘩したりなんかしてたけど、
それっていつも紺野ちゃんがユッキーといるからヤキモチやいてたのか。
うっわ。かっわいいなー。
俺は、麦の肩をたたいた。そして『おーいユッキー!!』と、大声を出す。
『は?』という麦に向かって俺は、『告白しちゃいなよ。俺、向こうで待ってるから』といった。
あまりのことに硬直している麦をおいて、俺は紺野ちゃんのほうに走る。
不思議そうな顔でユッキーが駆け寄ってきたから
『麦が話があるんだって。』と声をかけて俺は紺野ちゃんのとこにいった。
『なになに?なんかしたの?』紺野ちゃんが、ビックリした顔で俺を見る。
俺はにこっと笑って、『ううん。なんでもない。』といった。
そしたら5秒もしないうちに、ユッキーが俺のところに駆け寄ってくる。
『麦が呼んでるよ。』とかいう。
なんだよ!告白する勇気もねえのか!男のくせに。俺は麦のところに駆け寄る。
すると麦に、思い切り頭をはたかれて『俺が好きなのは黒!!』と怒られた・・・・
『・・・・黒?』
(放心状態)
『ええーーーーーっ?!!!!』
