Date 2006 ・ 08 ・ 09
林間学校。終了!
あーあ・・。林間学校たのしかった・・
正直俺、行く前まではさあ・・紺野と班が違うし、バンガロー別だし
バスも一緒に座る約束してなかったし、微妙にブルーだったんだ。
でもねー・・でもねー・・。今思うとむしろそれでよかったんだと思う。
遠くのほうで、比呂の班が、ぎゃいぎゃい言いながら飯を作ってて、
そっちを見ると、比呂がしゃがみこんで、野菜とか切って大騒ぎしてるんだよ。
同じ班だったらさ・・・比呂の事は見るだろうけども、
比呂が回りのやつと、どう関わってるかなんて客観的にみえないじゃん?
みんなに満遍なく声かけて、みんなから満遍なく愛されてるって
そういう感じの比呂が、すげえ愛しかったんだ。
で、昨日はさあ・・あいつ、手を怪我してさあ、俺のとこに頼ってきたじゃん。
友達だからって理由じゃなくてさ、保健委員だからって理由でさ・・。
ガキなんだよ。見た目すげえ大人っぽい比呂だけどさ・・
にんじんひとつで意気消沈したり、傷を消毒したら露骨に痛がるし
坂口と二泊三日中ずっと洗濯物の話してたりさ・・・かわいいや。比呂は。
昨日俺、なんかさ、『林間学校最後の夜』とかいって、妙に感傷的になって
比呂に難しい話したんだけど、あいつはちゃんと考えてくれて
あいつの意見を聞いてたら、やっぱ大人っぽかったんだけど
そういう比呂の2面性が、俺をひきつけるんだなーって思った。
笑う比呂と、生きる気力すらなくしてる比呂・・
しょうもなくガキな比呂と、必死で大人であろうとする比呂
それは性格に裏表があるっていうことじゃなくって、
人間的に深みのある男だっていうことなんだと思う。
ふふ・・・。
『自分は他人をすぐ見限る』なんてことを言った口で
『俺はから揚げを食べるんだー!!』って、じたばた騒いでいたこんにょ。
裏表って言わないよね。色々な表情をする比呂が好きだ。
さっき、電話をしてみたら、声がらがらで周囲うるさくて
『どこにいるの?』とたずねたら、
『坂口んちだよ。坂口んち。』という。
『カラオケいったんじゃねえの?』と俺が言うと、
『体操服でいくわきゃねえだろ!!!』だって。なるほど。
坂口んちは山の中にポツン・・的な場所にあって、
しかも両親ほとんどいないから、遅くまで騒いでもわりとオッケーなんだよね。
家庭用カラオケでもりあがってるんだってさ。
『たのしそうだね。』
『えー・・?まあ楽しいっちゃあ楽しいけど、でも、このカラオケ、演歌とモームスとジャニーズしかない。』
『え!まじで!』
『お父さんが演歌好きで、お母さんがモームス好きで、坂口がジャニ好きで・・・、それしかねえの。』
『あははは!じゃあ何うたったの?』
『そりゃもうモームスとジャニーズメドレーだよ。ふりつきだよ。』
『えーー!すげえ!たのしそう!』
『・・そう?・・・正気になったら終わるけどね・・・』
なるほどね・・・・
Post at 23:59