麦とケンカした。アイツに蹴飛ばされた腹が痛い。最近、あんまいいことないなあ。

いいことない・・といえば、夏休みの宿題の存在を忘れてたこと。
感想文かくのに本読まないといけないんだけど、俺、読書とか苦手だから・・。
読むだけでも嫌いなのに、読んだ後感想書けとか地獄・・・・。

こないだバイト帰りに西やんに会って、あいつもやっぱ宿題とかの存在忘れててー・・
『感想文やったー?』って聞いたら 、『あ。』って言われた。
返事一文字で全て察した俺。

西やんなんかに聞いた俺がバカだった。


『そういうお前は?』
『そういう俺は、そう言うだけあってやってない。本すら読んでない。西やん他の宿題は?』
『プリントはやったよ。道徳の。』
『なにそれ!俺、しらない。そんなのあった?』
『俺にはあったんだよ。選ばれし者だけに出された宿題。』
『・・・。』
『こないだ学校でガラス割ったときの件での作文。』
『ねーそれ、反省文だよね。』
『まあね・・・。』

・・・感想文に加えて反省文か・・俺だったら死ぬな・・・

『え?・・でも・・ガラスなんか割ったっけ?・・・いつ?』
『林間前だよ。お前休んでたとき。』
『えー。聞いてない。』
『さもにゃあことで割れたんだよ。俺とシマちゃんでガラスに頭突き対決してたら割れた。』
『・・・・おま・・頭大丈夫か?。』
『大丈夫だよ。すげえだろ。ケガひとつない。シマは三針縫ったけどな。』
『・・・。』

・・俺は、別に西やんの頭のケガ云々を心配したわけじゃなくて
あいつの頭の程度について、ちょっと心配になっただけなんだけど。

『そういえばこないだ彼女のツレがお前の話してたよ。』
『え?』
『最近遊んでくれないけどって。・・ピカ女の杉本。』
『・・・ああ。』
『女でもできた?なら紹介しろよ。』
『できねえよ。ちょっと休憩中。』
『下半身休みか。それも時には必要だな。』
『おめーと一緒にすんな。俺はいつでも純愛路線なんだよっ!』

・・・びっくりするくらい不毛な内容で1時間も立ち話してた。ばかじゃん俺ら・・。

で、さっき幸村から電話あってその時も感想文の話をしたんだけど・・
幸村は幸村で会うたびにかおりさんのことばっか振って来て困る。

適当にごまかして終わらせたいのに、あの人頭のいい人だから
すっげー勘ぐられて追求されて、正直つらい。

幸村はそんなだし、西やんはあんなだし・・麦は最近おかしいし・・
もー・・色々なことがよくわかんねーよ。
とりあえず寝る。100パーセント完璧な寝る体勢で!


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