2006/8/24 (Thurs.) 23:53:17
紺野と浅井と小沢と俺で麦の試合を見に行くことにした。
今日から光が丘の大きい体育館で、選抜チームの試合が始まる。
土曜までの三日間かけて、色々なチームとやるらしい。
『どうかな・・勝てるかな』俺が言うと
『あいつ、スタメンなのかな。』と浅井が言う。
『緊張してなきゃいいね。』と小沢がいったら比呂が
『・・・・俺、緊張しすぎて、ゲロはきそう』といった。
お前は試合にゃ関係ねえだろ。
夏休み最後の部活の時、『選抜の試合見に行く時は制服で行け』と先生にいわれ
だから俺らは制服で出かけた。
比呂の制服姿、数日振り。なんかちょっとだけ、痩せた気がする。
また何かあったのかな・・・。夏痩せかな・・・。
ぼんやり比呂を見ていたら、その比呂が俺の視線に気づく。目が合った。かっこいいなあ。
比呂はバカだけど、俺にとっては、本気で王子様だ。目をそらすなんてもったいないや。
そんな俺を比呂がじっとみて『幸村あ・・。』と、タルそうによぶ。
『なに?』
『お前今日、塾?』
『今日は休み。』
『じゃあ、試合終わったら、みんなで飯くいにいかね?』
俺が返事する前に浅井や小沢が『いいねー。』『いいっすね!』とか返事をしている。
俺は、にっこりとわらって、『いいっすよ。』と返事した。
そしたら比呂が、ふふっと笑って『いいっすか。』といって、前を向いた。
浅井と話をしながら、俺より前を歩く比呂。俺の横で小沢が俺を茶化した。
『誘われちゃって、よかったね。』
・・・うん。すげえうれしいんだよ。
比呂と飯食うの、俺、すげえ好きだからね。